監修:府中恵仁会病院

脳卒中
脳梗塞
心臓血管病
関節痛・骨粗しょう症
関節痛・骨粗しょう症
子宮筋腫
内視鏡
腹腔鏡
美容医療
医療法人社団 府中恵仁会病院 366リハビリテーション病院 なごみ訪問看護ステーション なごみ居宅介護支援事業所 医療法人社団恵仁会 トータルヘルスステーション(カトレア館) 医療法人社団 結(ゆい)の会 きずなクリニック 社会福祉法人 太陽会 わたしの家 府中(特別養護老人ホーム) 調布keijinkaiクリニック
骨粗しょう症

骨粗しょう症とは?

骨粗しょう症は、骨の中がスカスカの状態になり、骨がもろくなる病気です。現在、日本には約1000万人の骨粗しょう症患者がいるといわれています。骨がスカスカになると、わずかな衝撃でも骨折をしやすくなります。加齢と共に骨量は減少していき、70歳以上の半数が骨粗しょう症にかかっているといわれています。

しかし、骨粗しょう症は、お年寄りだけの病気というわけではなく、閉経を迎えた女性に多くみられる病気でもあります。

▲このページのトップへ

骨粗しょう症になる原因

原因の一つは老化です。人間は20歳をピークに加齢とともに骨量が減少していきます。
骨は、骨の細胞によって新陳代謝を繰り返して作られていますが、加齢により骨の新陳代謝が遅くなってくることで、骨粗しょう症が起きます。

また、骨粗しょう症は女性に多い病気でもあります。女性ホルモンには骨の吸収を防ぐ役割がありますが
女性は50歳頃から閉経により女性ホルモンの分泌が減少するため、骨吸収が進んでしまい、骨量が
減少していきます。

男性はもともと女性ホルモンが少ないため、女性よりも骨の減り方は少なく、骨粗しょう症になりにくいといわれています。 骨粗しょう症は、ビタミンDやカルシウムが不足したり、過激なダイエットにより栄養不足になっても起こります。その他、体質や遺伝、ホルモンバランスが悪くなる病気やステロイド治療の副作用などによっても起こります。

骨粗しょう症の症状

初期には自覚症状があまりないため、転倒などで骨折して、はじめて骨粗しょう症を診断されるケースが少なくありません。 進行すると、骨粗しょう症でもろくなった背骨が、体の重みが加わるだけで潰れてしまうことがあり、これを圧迫骨折といいます。 圧迫骨折が起こると背骨が曲がったり、身長が縮んだり、痛みを伴ったりします。ただし、このような状態になっても痛みを伴わない場合もあります。

これらの症状がさらに進行すると、痛みや背骨の変形で日常生活が困難になり、寝たきりや介護が必要な生活になってしまうこともあります。また姿勢が悪くなることで内臓が圧迫され、肺や胃腸の機能が低下してしまうこともあります。

▲このページのトップへ

検査方法

骨粗しょう症の検査には、X線により骨の密度を調べる方法と、血液や尿中の骨代謝マーカーを
調べる方法があります。

◆レントゲン検査

主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨の密度を検査します。

◆DXA法

エネルギーの低い2種類のX線を使って測定する方法です。
全身の骨で測定可能ですが、主に腰の背骨(腰椎)や大腿骨で測定します。

◆MD法

X線で、手の骨といろいろな厚さのアルミニウム板を撮影し、その濃度を比べることによって測定します。

◆血液検査・尿検査

骨代謝マーカー検査により、骨の新陳代謝を知ることができます。
骨吸収が高くなると、血液中や尿中の骨代謝マーカー数値が高くなるため、骨がもろくなっている可能性が
あります。骨粗しょう症以外の病気でも、この数値が高くなることがあります。

▲このページのトップへ

治療法

治療法には主に薬物療法・食事療法・運動療法があります。

◆薬物治療

[ 活性型ビタミンD3製剤 ]
摂取したカルシウムの腸管からの吸収を増す働きがあります。

[ ビタミンK2製剤 ]
骨形成を促進する作用があります。

[ 女性ホルモン製剤 ]
閉経後の女性は、女性ホルモンの低下により骨吸収が進行するため、閉経後の骨粗しょう症には
女性ホルモン製剤が有効です。女性ホルモンを補うことで、閉経期のさまざまな更年期症状も軽くなります。

[ カルシトニン製剤 ]
骨吸収を抑制する注射薬で、鎮痛作用も認められています。
骨粗しょう症に伴う背中や腰の痛みに対して有効です。

[ ビスフォスフォネート製剤 ]
ビスフォスフォネートは、破骨細胞に作用し、過剰な骨吸収を抑えることにより骨形成を促し、
骨密度を増やす作用があります。 そのため、骨自体の強度が強くなり、骨折予防効果があります。
現在骨粗しょう症の治療薬の中で、もっとも有効性が認められている薬です。

[ SERM ]
女性ホルモンと似た作用があります。
骨密度を増加させますが、骨以外の女性臓器(乳房や子宮など)には影響を与えません。

◆食事療法

骨密度を増加させる効果があるのは、カルシウムやビタミンD、ビタミンKなどで、これらの栄養素を多く含む食品を摂取することが基本になります。しかし、偏った栄養素を摂取するのではなく、たとえば、カルシウムを摂るとき、一緒にビタミンDを摂ることで、カルシウム吸収率がよくなります。
また、タンパク質も骨形成には大事な栄養素ですので、良質なたんぱく質を摂ることも大事です。
栄養やカロリーのバランスがよい食事を規則的に摂ることが大事です。

[ カルシウムを多く含む食品 ]
牛乳や乳製品、大豆製品、小魚、小松菜やチンゲン菜などの緑黄色野菜。
1日のカルシウムの摂取量は800mg以上が目標です。

[ ビタミンDを多く含む食品 ]
サバ、イワシ、サンマなどの青魚、ウナギ、干しシイタケ、キクラゲなど

[ ビタミンKを多く含む食品 ]
納豆やホウレン草、小松菜、ニラ、ブロッコリーなど


◆運動療法

骨は、もともと体重を支える働きがありますので、体重がかかると強くなります。
そのため、運動不足により骨密度は低下し、運動することで骨密度は高くなります。普段の生活でも、
積極的に階段を使ったり、少し歩く時間を増やすだけでも効果があります。

骨密度を増やためには、ウォーキング、ジョギング、エアロビクスなどの運動が有効です。
なお、日光に含まれる紫外線には、体内のビタミンDを産生させる働きがあるので、日光を浴びながら
運動するとさらに効果的です。 また、フラミンゴ体操と呼ばれる、片足立ち運動も効果があります。
フラミンゴのように片足で立ち、右足だけで1分間、左足だけで1分間、1日3回行います。
バランスがとりにくければ、壁やテーブルにつかまりながら行ってもかまいません。
バランストレーニング効果もあり、転倒予防にも役立ちます。

監修
  • 医療法人社団恵仁会 府中恵仁会病院
  • 調布keijinkaiクリニック
  • 医療法人社団恵仁会 366リハビリテーション病院
  • 医療法人社団恵仁会 なごみ訪問看護ステーション・なごみ居宅介護支援事業所
  • 医療法人社団恵仁会 トータルヘルスステーション(カトレア館)
  • 社会福祉法人 太陽会 わたしの家 府中(特別養護老人ホーム)
  • 医療法人社団 結(ゆい)の会 きずなクリニック